HPサーバを修理するか買い替えするか。買い換える前にチェックしておきたいいくつかのこと

サーバとして活躍してきたHP製のサーバの調子が最近、どうもおかしいという方。一言でマシン不具合といっても、その原因は様々考えられます。例えば、HDDの問題なのか、あるいはソフトウェアの不具合なのか。すぐに買い替えと決めつけずに、まずは何が原因なのかを確かめて早く解決を図りましょう。今回はHP製マシンの不具合時の原因をチェックして対処できるようにまとめました。

目次

  1. サーバとして活躍するHP製PC
    1. HP製サーバの特長と仕様
  2. サーバ機に修理が必要なときっていつ?
    1. パーツ修理で済むこと
    2. 部品交換で済むこと
    3. ソフトウェアのアップデートで済むこと
  3. HPマシンを修理するにあたっての自己診断
    1. 診断チェックリスト
  4. まとめ はたして修理か? 買い替えか?

サーバとして活躍するHP製PC

HP社は、2017年にHPE Generation10(以下、Gen10)サーバープラットフォームを発表してします。

「ハイブリッドIT時代の新たな標準を造り上げるべく、『セキュリティ』『アジリティ』『経済性』の3つをコンセプトに、次世代のHPE Gen10サーバープラットフォームを投入する」との言葉通り、エントリーモデルや省スペースサーバー機についても、ユーザーからの信頼が厚いHP製サーバですが、まずは、同メーカーの製品群を整理してみました。

HP製サーバの特長と仕様

同社が提供するサーバのなかで「ラック型」「タワー型」「ブレード型」についてご紹介します。

・ラック型

拡張性の高い機種群で、広汎でかつセキュアなシステムに活用されています。その信頼性から、幾つもの自治体でも採用実績があります。
<導入事例:多治見市>https://h50146.www5.hpe.com/products/servers/news/casestudy/tajimi/

・タワー型

中小規模システムを対象にしたデスクトップPC筐体のサーバです。特筆できる点としては、「HPE InfoSight for Servers」と命名されているAI手動によるサーバ監視を可能にしている点でしょう。

・ブレード型

仮想化環境に最適な選択肢であるブレードシステム。HP社が公開している情報では、ライセンスコストの削減で75%、またサーバーの導入に必要な時間の短縮で64%と公開しています。

最後に、Gen10サーバの特徴として、ファームウェアを狙うマルウェアといった脅威に対して備えることができる対策が用意されていることを加えておきます。

参照:https://www.hpe.com/jp/ja/servers.html

サーバ機に修理が必要な時っていつ?

サーバに発生している事象の確認をしなければなりません。まず発生している障害を特定しますが、ハードウェア障害が特定できたら以下の振り分けをしましょう。

参照: HPサーバトラブルシューティングガイド
https://h50146.www5.hpe.com/lib/products/servers/proliant/manuals/882108-192_ja.pdf

参照:POST (Power-On Self-Test)  エラーメッセージ
https://support.hp.com/jp-ja/document/c01043040

パーツ修理で済むこと

例えば、POST エラーメッセージが300番台であれば、キーボードエラーです。「301-Keyboard Error」と表示がされていれば、キーボードを再接続して再起動してみてください。再度エラーが表示されたら、キーボードを交換して再起動して、エラーが回避されるか確認しましょう。このように故障といっても、全体ではなく部分のパーツ交換で復旧する可能性もあります。

部品交換で済むこと

上記で同様にPOST エラーメッセージが「501-Display Adapter Failure」と表示されれば、グラフィックボードが原因です。グラフィックボードを交換しなければなりません。あるいは、「201-Memory Error」と表示されたら、メモリモジュールが原因なので、まずはメモリ交換それでも、エラーが継続する場合はボードの交換を判断する必要があります。

ソフトウェアのアップデートで済むこと

再起動が頻発したり、突然OSがシャットダウンしたり、ソフトウェアの異常が確認できた場合、「HPE Active Health System」の活用で原因特定をして解決につなげることができます。

参照:HPE Active Health System
https://www.hpe.com/jp/ja/product-catalog/detail/pip.5219983.html

HPマシンを修理するにあたっての自己診断

サーバに異常が発生した場合、すぐに電源を切ることをオススメします。

上記で解説したようなツールを確認して判断ができる方であれば、自分で障害の内容を理解をしたいという気持ちは当然あるでしょう。確かに正しく判断できて、復旧の道筋が見つかればそれは最善でもあります。しかしながら、結局はわからなかった、どうしていいかわからないと途方にくれるケースも考えられます。

その場合は、「何もしないほうがよかった」が結論となります。結果的に、障害発生後電源を落として何もしないことが、復旧できる可能性をつなげる最善の選択となるのです。

よく再起動や電源のON/OFFを繰り返してしまいがちですが、本当に故障している場合はとてつもない奇跡的な出来事がない限り改善しません。もし内蔵ハードディスクの物理障害が起因する故障の場合、通電し続けることで症状が大きく悪化してしまう恐れがあるのです。判断が迷いがちになりますが、自己診断としては「自分でわからない部分以外は諦める」が正解です。

診断チェックリスト

・電源やLED点灯をチェック ・駆動音の異常を再チェック ・オンライン診断ツールを実行する *Gen10 サーバは、Insight Remote Support(IRS)という診断ツールあり

参照:管理対象デバイスコンフィギュレーションガイド
http://h20628.www2.hp.com/km-ext/kmcsdirect/emr_na-c05365368-1.pdf

※ Insight Online は Insight Remote Support で取得されるハードウェア 情報とその保守情報を Web サイトで閲覧できるサービスです。Hewlett Packard Enterprise サポートセンター www.hpe.com/support/hpesc へアクセスし HPEPassport というユーザーアカウントでログインをすることで、登録されているシステムのハードウェア情報とその保守情報を確認できます。

まとめ はたして修理か? 買い替えか?

ホームユースのマシンであれば、「修理より買ったほうが安い」という言葉をよく聞きます。ことサーバ機の場合、ホームユースであっても中にある大切なデータの復旧に重きをおくことを考えれば、コスト面だけでも一概にそのような判断ができないことも多いです。それには、まずサーバ全体のシステム概要と照らし合わせて判断する必要もあるでしょう。

HP製品でも5万円以下で購入できるエントリーモデルから100万円を超えるハイエンドモデルまでさまざまなマシンがあります。また、もちろん稼働年の確認も必要です。上記解説には含んでいませんが、ITに関する設備投資は減価償却が必要なものでもあります。

検証が必要なのは、製品としての消耗具合をチェックすること。車を走行距離で判断することと同様です。もう一つ、資産としてサーバの減価償却をどのように計算するか。ちなみに、無形固定資産のソフトウェアは5年と耐用年数が概ね決まっています。サーバ機の場合、有形固定資産なのでこれも5年という判断があります。減価償却の計算は、ケースバイケースでもありますので、詳しくは専門家に確認をしていただいたほうが確実です。

その判断を踏まえて、今回は修理ではなく買い替えしたほうがよい、あるいは修理で解決しようと決めていただきたいです。いずれにせよ、ビジネスにとってはリスクヘッジも含めとても大切な判断です。慎重に行いましょう。